消費税25%・幸せ世界1位デンテークの実情 (再)

うすうすは聞いていましたが、どうも理解できず、実際の国連調査を調べてみました。f:id:tetayuu:20140604172716j:plain

なるほどそうなっていました。ちなみに日本は43位アメリカは17位でした。

それではなぜそうなるのかと思い関係する本を探し読んでみると、なるほどと大筋納得できたような気がしました。

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ケンジ・ステファン・スズキさんの書いた『消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし』ー角川SSC新書です。

デンマーク移住・国籍取得されて43年(この本書かれたのが2010年)のようです。

日本と違うと思った事は大きく言って第一に国民に対して政府が出来るだけ政治に関心を持ってもらう為に努力をしているように思える事。従って国民が政府を厳しく監視するが一方政府にかなりの信頼をおいているように思える事。だから高福祉・高負担に納得しているように思えることです。第二に「共生」という考えが子供の頃からの教育で徹底しているように思えます。従って生活・病気その他で困った人には費用に関係なく政府が援助することが徹底されているようです。

だから第三に医療・出産・育児・教育・就職・高齢者福祉・生活支援については経済的負担はほぼ無いといった状態のようです。

例えば医療では「家庭医」制度というのがあって、いわばホームドクターのようなもののようです。この家庭医を通さないかぎり専門病院は受け付けてくれないそうです。家庭医は風邪熱程度だとなにも処置しないで家に帰って寝なさいといわれるそうです。しかし一方救急なら大病院はすぐ受け入れてくれるし、難病ならどんなに高額でも国が面倒見てくれるそうです。

スズキさんのお孫さんの1人に難病の心臓疾患がありデンマークの医療技術では対応出来ないと分かり、イギリスの病院に紹介され一週間専門的施術をし、親子共々泊まり込みして回復したそうです。そして最初の入院費用からイギリスの入院・手術費用、両親の宿泊費、滞在中の食費、両親を含めた渡航費一切を含めて概略一億円かかったようです。しかしこれは国が一切負担してくれて無料だったそうです。

 育児については他のヨーロッパ諸国と同じように保育園に加えて「保育ママ「ベビーシッター」という個人による託児制度も取り入れた態勢があり保護者負担軽減のための経済支援もあるそうです。

驚いたのはどの制度でも市町村がその費用の75%をみてくれるそうです。

そして残り25%のカバーと言う意味で0~2歳は年間25万5000円、3~6歳は年間20万2500円、7~17歳は年間15万7500円(2010年の例)の「子供手当」が出るようです。

一方、預かる方の保育ママのケースでは例えば5人預かって月収43万5000円年収525万円になるそうです。

従って保育ママは充分な収入を得られる職業になっているそうです。

 それでは教育制度はどうなっているのでしょうか。

デンマークの義務教育は10年のようです。当然義務教育はもちろん高校から大学まで授業料は無料です。

デンマークでは18歳から成人となり、選挙権も18歳からです。18歳からは子供手当てはなくなり、保護者の扶養義務がなくなります。18歳からは保護者にかわって国が保護者の役割を担うようになるようです。

成人年齢に達した18歳以上の学生の生活費はSU(就学支援金)として国庫から支給されるようです。

もちろん返済する必要は無いようです。

就学支援金は毎年調整されるが2010年の場合7万7000円だったそうです。

その他高齢者福祉・就職・年金といろいろありますが一部だけを紹介しました。

ただ日本とは就業形態・生涯の職業形態・制度。年金制度等かなり違いがあるようですが、想像出来ると思いますが、大体において日本と大分差があるように思います。

あとはこの本読まれる事をお勧めします。 

それでは経済力はどの程度かと思い一人当たりのGDPを調べてみると以下のようでした。

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デンマークは結構良くて7位となっています。ちなみに日本17位アメリカ14位です。

つくづく日本はあまりにも配分において国民よりも企業、特に大企業に偏りすぎているように思えました。

ただ、デンマークは国が小さく国土は九州くらい、人口は兵庫県くらいだそうですので、単純比較は難しいかもしれません。

しかし、幸福度はフランス25位、ドイツ26位と比べても少し差がありすぎるのではないでしょうか。

もっともそのデンマークでも最近は離婚・自殺等が増えているようです。しかし、日本のように生活困窮・経済的理由による離婚というのではないようです。

自殺などの原因ではデンマークでは能力的な悲観などは結構多いようです。日本のような年功序列制ではないので、生活向上の為には常にキャリアアップしなければなりません。もちろんキャリアアップの為の時間と経済援助は常に国が補償してくれるのですが、同一労働は同一賃金なので後から入ってきた人の給与の方が高いというのはごく自然にあることのようです。

それから、子供と同居と言うのはほとんど無いので、老人の夫婦の2人住まいの家がかなり多いそうです。

奥さんが無くなり将来を展望を失って自殺と言うのも結構あるそうです。

結構あるといっても人口10万人あたり11・9人ですから日本29・4人よりは断然少ないのですが・・・。 

EUのなかでは中位くらいのようですが、デンマークでは社会的問題のようです。

以上読書感想というか本のご紹介しました。

最後に感じた事は、高福祉・高負担と言うような制度は、国家構造・政治意識など全般的変革無しには難しいだろうと思いました。

あれこれの政策の物まねではかえって財政的にも不可能のように思います。大体が消費税は生活弱者の負担が大きい制度ですから。

参考になれば幸甚です。